【実体験】バブル時代の遺物? ダサいシュシュで大失敗
数年前の同窓会、あの時の私は、ファッション誌で得た知識を総動員し、「トレンドを取り入れた、一歩先のおしゃれ」を目指していました。
そんな中で見つけたのが、鮮やかなオレンジ色のシュシュ。これこそ、私のコーディネートに洗練されたアクセントを加えてくれる、まさに理想の差し色アイテムだと確信したのです。
当日、美容室で丁寧に仕上げてもらったお団子ヘアーに、お気に入りのオレンジ色のシュシュをふわりと結びました。
さらに、そのシュシュの色に合わせて、小ぶりのピアスと華奢なブレスレットもオレンジ系のものを選び、統一感のある「上級者コーディネート」を完成させたつもりでいました。

こんな感じ
鏡に映る自分を見て、「これぞまさに旬のスタイル!」「差し色使いが効いている!」と、その完璧さに思わず笑みがこぼれました。
自信に満ち溢れた足取りで、会場へと向かったのです。
「今日の私、最強!」
そう自信に満ち溢れ、会場である都心のおしゃれなレストランへと向かいました。
旧友たちとの再会に胸を躍らせながら扉を開けると、そこには、私の想像とは全く異なる光景が広がっていたのです。
友人たちは皆、シンプルで洗練されたヘアアクセサリー、あるいは何もつけずに艶やかにまとめたヘアスタイルばかり。
まるでファッション誌から抜け出てきたかのような、ミニマルで上品なスタイルです。
私の派手なオレンジ色のシュシュは、その洗練された空間の中で、まるでバブル時代の遺物のように、浮いて見えました。
友人の一人が、私のシュシュに視線を向け、ほんの一瞬だけ戸惑ったような表情をしたのを私は見逃しません。
「あれ? 私だけおかしい…?」その瞬間、心臓がドクンと音を立て、体中の血の気が引いていくのを感じました。
会話をしていても、友人の視線がシュシュに向かっているような気がして、居ても立っても居られません。
飲み物を取るふりをして鏡を見ると、そこには、時代に取り残されたような自分が映っていました。
恥ずかしさで顔が熱くなり、どうにかしてシュシュを外したい衝動に駆られましたが、一度結んでしまった髪を直すのも気が引け、結局、会が終了するまでその「ダサい」シュシュをつけたまま過ごす羽目になりました。
同窓会後、私はすぐにそのシュシュをクローゼットの奥深くにしまい込みました。
あの同窓会での苦い経験は、「トレンド」と「TPO」の重要性を痛感させられた、私にとって忘れられないファッションの失敗談です。
あれはまさに、私の黒歴史となりました。
なぜシュシュが「ダサい」に転じたのか
あの苦い経験を踏まえ、私は冷静にその原因を分析しました。
まず、サイズの誤解がありました。
当時流行していたのはボリューム感のあるシュシュでしたが、私の場合は髪の量が少なく、首も細い華奢な体型。
そのため、私の頭部に対してシュシュが過剰に大きく、まるでシュシュが主役になってしまっているようなバランスの悪さが際立ってしまったのです。
小さな体にオーバーサイズの服を着ているような、どこか滑稽で「ダサい」印象を与えていたのでしょう。
次に、素材とコーディネートの不一致です。サテン地という光沢のある素材はそれ自体が主張します。
さらに、その日の私の服装はブラウンのリゾート風ワンピース。
派手色のオレンジのシュシュと、リラックス感のあるカジュアルな服装がミスマッチを起こし、「ちぐはぐでダサい」という印象を決定づけていました。
全体的に見て、洗練された印象とは程遠く、むしろ時代遅れな「おばさん」感を漂わせていたのかもしれません。
シュシュとの健全な付き合い方
この痛い経験から、私はシュシュとの付き合い方を見直しました。
まず、シュシュを選ぶ際には、自分の髪の量と体型とのバランスを最優先に考えるようになりました。
ボリュームを出すにしても、過剰にならない程度に抑え、あくまで髪の一部として自然に馴染むものを選ぶようにしています。
具体的には、髪の量が少ない私は、生地の薄いオーガンジー素材や、小ぶりなデザインのシュシュを選ぶことが多いです。
以前のような「ダサい」失敗はもう繰り返したくありません。
シュシュは使い方次第で可愛らしくもなるけれど、一歩間違えると「ダサい」の烙印を押されかねない、まさに諸刃の剣だと実感しています。
私が考えるシュシュを選ぶ際の対策は後述しています。
シュシュが残念に見えるNGパターン
1.サイズとボリュームのミスマッチ
シュシュを選ぶ際、意外と見落としがちなのがサイズ感です。
ご自身の髪の量や頭の形、さらには全体の体型とのバランスを考慮しないと、シュシュが浮いて見え、残念な印象を与えてしまうことがあります。
シュシュが「主役」のダサいバランス
髪の量や体型に合わない、過剰に大きなシュシュは、顔よりも目立ってしまい、全体のバランスを崩してしまいます。
これでは、ヘアアクセサリーというよりもはや「頭に布をつけている」ような印象になり、全体的に「ダサい」バランスになってしまいます。
華奢な体型に合わない「滑稽なダサさ」
特に、髪の量が少なかったり、首が細いなど華奢な体型の方がボリュームのあるシュシュをつけると、シュシュだけが浮いて見え、自分のものではないような違和感が漂って「ダサさ」が際立ってしまいます。
ご自身の身体的特徴とのギャップが、野暮ったい印象を与えてしまうのです。
2.素材と服装の不一致
シュシュの素材選びも、全体のコーディネートの印象を大きく左右します。
TPOや服装のテイストに合わない素材を選んでしまうと、せっかくのファッションも台無しになりかねません。
ミスマッチが招く「ちぐはぐなダサさ」
光沢のあるサテン地やベルベットのようなエレガントな素材のシュシュを、カジュアルなTシャツやスウェットなどの服装に合わせるのはNGです。
素材の持つフォーマル感と洋服のカジュアル感が喧嘩してしまい、全体的にちぐはぐで「ダサい」印象を与えてしまいます。
洗練されていない「まとまりのないダサさ」
シュシュの素材感と洋服のテイストが合っていないと、コーディネート全体にまとまりがなく、洗練されていない「ダサい」印象に直結します。
細部にまで気を配っているように見えず、適当に選んだような手抜き感が出てしまうこともあります。
3.色・柄の悪目立ち
シュシュの色や柄は、コーディネートのアクセントになる一方で、選び方を間違えると悪目立ちしてしまい、全体の印象を損ねてしまう原因にもなります。
コーディネートを台無しにする「派手なダサさ」
服装や髪色に合わない派手すぎる色や柄のシュシュは、良い意味でのアクセントになるどころか、悪目立ちしてしまい「ダサい」印象を与えます。
シュシュだけが浮いて見え、他のアイテムがどんなに素敵でも、全体のコーディネートを台無しにしてしまう可能性があります。
無理している感が出る「痛々しいダサさ」
流行っているからといって、自分のスタイルや雰囲気に合わない色や柄のシュシュを選んでしまうと、「トレンドを取り入れている」というよりも、むしろ無理している感が漂う「痛々しいダサさ」につながります。
自分らしさよりも流行を優先した結果、不自然な印象を与えてしまうのです。
【解決策】「ダサい」を「おしゃれ」に変えるシュシュ着こなし術
シュシュを「ダサい」アイテムから「おしゃれ」の味方へと変えるには、いくつかのポイントがあります。
かつての私のように失敗しないために、シュシュをセンス良く取り入れる着こなし術をご紹介しましょう。
1.ジャストサイズ&素材でバランス美人
シュシュ選びの第一歩は、ご自身の髪の量や全体のファッションとのバランスを意識することです。
サイズや素材を適切に選ぶことで、シュシュだけが浮くことなく、自然で洗練された印象を作り出せます。
髪の量とシルエットに合わせた賢い選択
シュシュを選ぶ際は、ご自身の髪の量や全体のシルエットとのバランスを考慮することが重要です。
髪の量が少ない方は小ぶりで薄手の素材を選ぶと、シュシュだけが浮くことなく、すっきりとおしゃれにまとまります。
逆に髪の量が多い方は、程よいボリューム感のあるものを選ぶことで、全体のバランスが取れ、洗練された印象になります。
ファッションに合わせた素材選びで統一感を
シュシュの素材選びも「おしゃれ見え」の重要なポイントです。
普段のファッションのテイストに合わせて素材を選ぶことで、コーディネート全体に統一感が生まれます。
カジュアルな服装にはコットンやリネン、きれいめなスタイルにはシルクやベロアを選ぶと、素材のミスマッチを防ぎ、上品でおしゃれな印象を演出できます。
2.ワントーン or 差し色でセンスアップ
シュシュの色選びは、ヘアスタイルだけでなく、全体のコーディネートのセンスを大きく左右します。
服装との調和を意識するのか、あるいは効果的なアクセントとして使うのか、その使い方で印象は大きく変わります。
服装と調和するワントーンで上品に
シュシュの色選びは、全体のセンスを左右します。服装とワントーンでまとめることで、さりげなく上品な印象を与え、悪目立ちすることなく洗練された雰囲気を醸し出します。
主張しすぎない色を選ぶことで、大人の女性らしい落ち着きと品格をプラスできます。
小物とリンクさせて「こなれ感」を演出
あえて服装と異なる色を差し色として取り入れる場合は、バッグや靴、アクセサリーなどの小物と色をリンクさせると、コーディネート全体にまとまりが生まれ、おしゃれ度がぐっとアップします。
これにより、ただの派手な色ではなく、計算された「こなれ感」を演出することが可能です。
3.ヘアアレンジに「ちょい足し」でこなれ感を
シュシュを使ったヘアアレンジは、ちょっとした工夫で普段のスタイルを格上げしてくれます。
シンプルな結び目にプラスして印象チェンジ
シュシュはただ髪を結ぶだけでなく、シンプルなヘアアレンジにプラスすることで、ぐっとおしゃれな印象に変えることができます。
例えば、ローポニーテールの結び目にシュシュを添えるだけで、いつものスタイルがワンランク上のこなれた印象に。お団子ヘアの根元に使うのもおすすめです。
編み込みや三つ編みでアレンジ上級者に
さらにヘアアレンジの幅を広げるなら、編み込みや三つ編みの終わりにシュシュを使うのも効果的です。
シュシュの素材や色に合わせて、様々なアレンジを楽しむことで、「ダサい」イメージを完全に払拭し、自分らしいおしゃれなヘアスタイルを完成させることができます。
まとめ
シュシュを「ダサい」から「おしゃれ」に変えるには、選び方と使い方にコツがあります。
まず、髪の量や体型に合ったジャストサイズを選び、服装のテイストに合わせた素材を選ぶことで、全体のバランスが整い洗練された印象に。
次に、服装と同系色でまとめたり、小物と色をリンクさせたりすることで、統一感が出てセンスアップします。最後に、ただ結ぶだけでなく、ローポニーやお団子などのヘアアレンジに「ちょい足し」することで、一気にあか抜けたこなれ感が生まれます。
これらのポイントを押さえれば、シュシュはあなたの魅力を引き立てるおしゃれアイテムへと変貌します。
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