【実体験】ダサいトレンチコート、私の失敗談
あれは30歳を過ぎて少し経った頃だったでしょうか。
仕事もそこそこ軌道に乗って、服装にも少し気を遣おうかな、なんて思っていた時期です。
映画で見たハンフリー・ボガートに憧れて、トレンチコートに手を出しました。
憧れのブランドのものを清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したのです。
初めて袖を通した日、鏡に映った自分を見て「お、いい感じじゃないか」なんて自己満足に浸っていました。

こんな感じ
でも、その日、会社の後輩に「課長、なんか探偵みたいですね」と笑われたのです。
最初は「おしゃれな皮肉かな?」なんて思っていたのですが、その後に続いた「刑事コロンボみたいっすね」という言葉で、確信に変わりました。
これは、褒め言葉ではない。
ダサい、と遠回しに言われているのだ、と。
その日から、トレンチコートを着るのが怖くなりました。
周りの視線が気になって、まるでダサいコスプレでもしているかのような気分でした。
結局、数回着ただけでクローゼットの奥底に眠らせてしまいました。
高かったのに、本当にダサい買い物でした。
サイズとシルエットへの誤解が最大の敗因
なぜ、私のトレンチコートはダサかったのでしょうか。
今になって冷静に分析すると、理由は明確です。
まず、サイズ選びの失敗です。
憧れのブランドのトレンチコートは、インポート物でした。
肩幅や袖丈はそこそこ合っているつもりでしたが、全体的に大きすぎたのです。
特に身幅と着丈。
身長175cmの平均的な体型なのに、まるで子供が父親のコートを着ているかのような、ぶかぶかとしたシルエットになってしまっていました。
ウエストベルトを締めると、まるで風呂上がりのガウンみたいに見える。
これが「探偵」や「刑事」というダサい印象を与えていたのだと思います。
次に、コーディネートの誤りです。
当時は、「トレンチコートさえ着ていればおしゃれ」という安易な考えがありました。
インナーは適当なシャツにデニム、足元はスニーカー。
これだと、コートのクラシックな雰囲気に負けてしまって、全体がちぐはぐに見える。
コートだけが浮いていて、まるでちぐはぐな借り物みたいです。
これが、後輩から「ダサい」と言われる原因になったのだと痛感しています。
トレンチコートは、それ一枚で成立するものではなく、全体のバランスが重要なのです。
ダサい自分から卒業するために、私がたどり着いた見解
この失敗から学んだことは大きいものです。
トレンチコートは決して難しいアイテムではありません。
ただ、ご自身に合ったサイズと、全体のバランスを意識すること。
これに尽きるかと思います。
まず、サイズ選びは徹底的にこだわることが大切です。
ご試着の際には、普段着る服の上から羽織ってみてください。
腕を動かしてみて窮屈じゃないか、肩の位置はぴったりか、着丈は膝上か膝下か、色々なパターンを試します。
ウエストベルトを締めた時のシルエットも必ずチェックしてください。
着られている感のない、ジャストサイズのものが絶対に良いです。
そして、コーディネートも重要です。
トレンチコートのクラシックさを活かすなら、インナーはニットやシャツ、パンツはスラックスや細身のチノパンなど、少しきれいめなアイテムでまとめるのがおすすめです。
足元は革靴やきれいめなブーツを合わせます。
もちろん、あえてパーカーやスニーカーを合わせてドレスダウンするのも良いですが、その場合も全体のバランスを考えて、カジュアルになりすぎないように注意します。
トレンチコートは、決してダサい服ではありません。
私がダサかっただけなのです。
この失敗を糧に、いつかもう一度、自分にぴったりの一着を探して、今度こそ格好良く着こなしてやろうと思っています。
僕が考えるトレンチコートを選ぶ際の対策は後述しています。
トレンチコートが残念に見えるNGパターン
トレンチコートがダサく見えるパターンをお伝えします。
1. サイズ選びの失敗:まるでダサい探偵
トレンチコートは、サイズ感が命です。
私の失敗談でも触れたように、全体的に大きすぎるサイズは致命的です。
ぶかぶかでだらしないシルエット
肩の位置がずれていたり、身幅がぶかぶかだったりすると、どんなに高級なトレンチコートでも、まるで父親のコートを借りてきた子供のように見えてしまいます。
特に、ウエストベルトを締めたときに、だらしない印象になってしまうと、もう手遅れです。
似合わない着こなし
これが、後輩に「探偵みたいですね」と笑われるダサい原因でした。
ジャストサイズで、体型に合ったものを選ぶことが、おしゃれに見えるための最初の関門なのです。
2. コーディネートのちぐはぐさ:トレンチコートだけが浮くダサい着こなし
「トレンチコートさえ着ていればおしゃれ」という安易な考えは、危険です。
トレンチコートだけが浮いて見える、ちぐはぐなコーディネートは、残念に見えるNGパターンの一つです。
バランスを無視したアイテム選び
たとえば、クラシックなトレンチコートに、ヨレヨレのTシャツと色落ちしたデニム、そしてスニーカーを合わせる。
これでは、コートの魅力が台無しになり、全体のバランスが崩れてしまいます。
借り物のような印象
まるで、ちぐはぐな借り物を着ているかのようなダサい印象を与えてしまうのです。
トレンチコートの雰囲気に合わせた、インナーやパンツ選びが非常に重要です。
3. 素材とデザインのミスマッチ:そのトレンチコート、本当に似合ってる?
トレンチコートには、伝統的な素材やデザインから、モダンなものまで様々な種類があります。
しかし、ご自身の雰囲気やスタイルに合っていないものを選んでしまうと、残念な結果を招きます。
スタイルと合わないデザイン
たとえば、細身でスタイリッシュな雰囲気が好きなのに、重厚感のあるクラシックなトレンチコートを選んでしまうと、ミスマッチな印象を与えかねません。
用途にそぐわない素材
また、機能性素材の軽快なトレンチコートを、かっちりとしたビジネスシーンで着てしまうと、浮いて見えることもあります。
ご自身のスタイルや用途を無視したトレンチコート選びは、結果的にダサい印象につながってしまいます。
【解決策】「ダサい」を「おしゃれ」に変えるトレンチコートの着こなし術
1.サイズ感への深い理解が必須
トレンチコートのお洒落は、まずサイズ感で決まります。 私は全体的に大きすぎるサイズを選んでしまった失敗から、この点を痛感しました。
着丈の選び方
着丈は、膝上か膝下か、ご自身の身長や体型に合わせて選びましょう。長すぎると重たい印象に、短すぎるとカジュアルになりすぎることがあります。
肩幅と袖丈のフィット感
肩幅が合っているか、袖丈が長すぎないか、試着の際にしっかり確認することが大切です。
特に、ウエストベルトを締めた時のシルエットが美しく見えるかチェックしてください。ジャストサイズを選ぶことが、お洒落に見えるための最初のステップです。
2.コーディネート全体でのバランスが重要
トレンチコートは、単体で着るのではなく、全体のバランスを意識することで洗練された印象になります。
私はトレンチコートに頼りすぎて、インナーやパンツを適当に選んでいました。
きれいめスタイルで上品に
クラシックなトレンチコートを活かすなら、インナーにはニットやシャツ、パンツにはスラックスやチノパンを合わせるのがおすすめです。
足元は革靴やきれいめなブーツを合わせると、より上品な着こなしになります。
カジュアルスタイルでこなれ感を演出
パーカーやスニーカーと合わせる場合は、全体のバランスが重要です。
トレンチコートの色味を落ち着いたものにしたり、パンツを細身のものにしたりすることで、カジュアルになりすぎず、こなれたお洒落感を演出できます。
トレンチコートの魅力を引き出すためには、全体の調和を考えたコーディネートが不可欠です。
3.アイテムの選択と素材へのこだわり
トレンチコートを選ぶ際には、デザインだけでなく、素材にも注目してみましょう。
素材が与える印象
コットンギャバジンなどの伝統的な素材は、上品で落ち着いた印象を与えます。
一方、ポリエステルやナイロンなどの機能性素材は、より軽快でモダンな印象になります。
ご自身のライフスタイルや好みに合わせて選ぶことが大切です。
デザインの違いを理解する
ダブルブレストやエポーレット、ガンフラップなど、トレンチコートには様々なディテールがあります。
これらのディテールがご自身の体型や雰囲気に合っているか、試着の際に確認してみてください。
細部までこだわって選ぶことで、よりご自身に似合う一着に出会うことができます。
まとめ
トレンチコートがおしゃれに見えない原因は、主に3つのNGパターンに集約されます。
まず、サイズ選びの失敗です。
ぶかぶかのサイズは、どんな高級なコートもダサい印象に変えてしまいます。
次に、コーディネートのちぐはぐさ。
トレンチコートだけが浮いて見えると、全体のバランスが崩れてダサい着こなしになります。
最後に、素材とデザインのミスマッチ。
ご自身のスタイルや用途に合わないものを選ぶと、結果的にダサい印象につながります。
これらのポイントを押さえることで、トレンチコートを素敵に着こなせるようになります。
コメント